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健康・医療

公園など外で遊ぶのが良い理由と適切な時間は?

子供と外で遊んでいる様子 健康・医療

 家族みんな週末は公園で遊んだりしていますよね。ただただ遊んでいるだけではなく、親も子供も健康にとって良い効果があるんです!外で遊ぶことが良いっていう感覚は、言わずとも明らかですよね。だから、なんとなく自然のあるところで本を読んだり、公園で昼寝をしてみたり。気分転換と言えばほとんどの人が手段として外に出ることを勧めると思います。そんな外遊びの良さを紹介します。

外では120分以上遊ぶと良いらしい!

 最近の研究でも、自然の中で過ごす時間が健康に良いとされています。イギリスの研究者たちが行った調査では、1万9000人以上の参加者に対して、過去1週間に自然でのレクリエーション時間と健康・幸福の自己申告を尋ねたところ、少なくとも週に120分以上の時間を自然の中で過ごした人は、健康や精神的な面でプラスの効果を感じていることがわかりました。この効果は、身体活動のガイドラインを満たすことによって得られる効果と同様だとされています。

イギリスでは国立身体活動ガイドラインの自然版を作ろうとしているそうです!

もちろん、時間は短くても効果はあります

 また、自然での過ごし方には決まった方法や場所が必要ではなく、自宅の近くでの短い散歩から週末の公園での長いハイキングまで、さまざまな方法が同じくらい効果的であることもわかりました。

自然の中で5分運動しただけど、自尊心と気分が向上したという研究もありますね。

 自然の中で過ごすことによる健康上の利益は小さいかもしれませんが、短い時間でもプラスの影響があるということが示されています。自然の中でリフレッシュし、ストレスを解消することが、心身の健康に良い影響をもたらすと言えますね!

専門家はどのように話しているか

 バージニア州の自然遊びと探索のセンターであるWildrockの創設者でエグゼクティブディレクターのキャロリン・シュライヤーさんは、「私たちは自然の中で進化してきました。人間が進化した方法や自然の一部であることを考えると、私たちは自然から離れることがない方が良いのは当然のことです」と言っています。

 心理療法士であるジェシカ・ムートノット=スモールさんは、「週末にカヤック旅行に行かなくても健康上の利益を得ることができる」と人々に理解させることができるとも話しています。

 心理療法士でエコセラピストのパトリシア・H・ハスバッハ博士は、「人々が外に出る必要があると提案できますが、一部の人々に対しては、より具体的な指導が必要です。自然の処方箋を書くような感じです」と語っています。これには、自然の中で全ての感覚を使うように促すことも含まれていて、鳥の飛び立つ様子や葉がさらさらと音を立てる様子、花の香りなどに気づくことなども含まれると言います。

自然の処方箋って響きいいですよね。外に行って大きな木を見つけて帰ってきてください。とか、公園に咲いている花の香りを3種類見つけてきてくださいとか。とても素敵。

でも、やっぱり外で身体を動かさないとダメ?

 だいたい、外にでることの利益については身体活動が増えることに関係していますが、わが国日本の「森林浴」のように、自然の中で静かに座っているだけでも健康に良いと研究が示しています!

 ハスバッハは、自然はまた、長時間の「集中的な注意」からの休息を提供してくれると話しています。例えば車の運転なんかの場合でも、中断して自然の中で過ごすことで、自然な形で注意を増やすことができて、再び運転などの集中的な注意に戻る際に非常に回復しやすいと言われています。ですが、これらの利益は、スマホを置いて自然に全力を注ぐ必要があるようです。

ムートノット=スモール氏は、「意識的に注意をして木との関係に入るなら、深呼吸をしたり木の木陰の下で立ち止まることで、より多くの利益を得ることができる」と語っています。また、それが壮大な景色か、家の近くの木であるかに関係なく、自然に対して心を開いて全力で過ごすことが重要なようです。

勉強している学生の休憩にもきっと同様の効果がありそうですね!たしかに、図書館で勉強しているときなんか、少し外に出て木を眺めることで気分転換とかよくやったなぁ

常に自然に触れるよう計画していたほうがいいのか?

 カリフォルニア州オークランドにある小児クリニックの低所得で人種的に多様な患者層から78人の子供とその両親を募集した研究では、自然に触れることでのストレス軽減効果はあると認められた一方で好きな時に自然に触れられるようアドバイスしたグループと、計画的に3週連続で外にでることをサポートしたグループとで大きな変化はなかったそうです。
 この研究をした、カリフォルニア州サンフランシスコのUCSFベニオフチルドレンズホスピタルオークランドの自然と健康センターの所長であるヌーシン・ラザニ博士は「自然を無理にしようとするべきではない」とも話していて、「地元の公園でも、15分間静かに過ごし、周囲の出来事に目を向け、自然と自分自身との関係を築くことは、本当に有益だ」と語っています。

自然との付き合い方は、自分にあった自然な方法で良いということですね!

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