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バックカントリー

最強に曇らない電熱ゴーグルを10000円以下で自作

マーセイラmaseira ダブルレンズゴーグル バックカントリー

絶対に曇らないと言われる電熱ゴーグル

スキー場や吹雪で、レンズが凍ったり曇ってしまって使い物にならなくなることがありますよね。実は、非常に曇りにくいゴーグル(通称:地獄ゴーグル)というものがあります。しかし、高価なものなのでなかなか手が出せません・・・。そこで、自作した電熱ゴーグルの作り方を公開します!!

作成に関しては、いかなる責任も負いません。作成や使用の事故に関しては自己責任でお願いします。

製品情報(2023.10.29時点)作る前に検討してください。

SWANSの2022-2023年モデル、正規品電熱ゴーグル販売されていました!ポイントも考えれば買いやすい値段で売られていると思います。バッテリーの使用が変更され、6.5時間使えます。この手の商品はすぐ売り切れるので、欲しければ楽天セール待たない方が良いです!

昨年はすぐに売り切れてしまいました!今は2022年と比べて5000円程度値上げしてしまいましたが、まだまだお得な値段設定です。格安電熱ゴーグルFUJIKAZEのレビューページもあるので参考にしてみてください。

購入するもの(最安で揃えられれば4000-5000円)

①ダブルレンズのゴーグル(安くても良いです)

マーセイラmaseira ダブルレンズゴーグル

ダブルレンズのゴーグルは、安物で大丈夫です。私が購入したのは、2700円のmaseira(マーセイラ)というものを購入。大丈夫というより、安物でも元々曇りにくく、初めから高コスパです。なんなら、これだけでも良いかもしれません。ハードケースに、ソフトケース、眼鏡拭き、ミラーレンズのダブルレンズ。安すぎでしょ・・・


ちなみに、全面レンズは作成するときにやりにくいので周囲にフレームはあった方が良いと思います。

②工具関係(ホームセンターかamazonで購入しましょう)

ニクロム線(300W)

こちらは、短めでもなるべく温度を上げることができ吹雪でも対応できるよう300Wの選択です。
スキー場でしか使いませんよって人は、200Wでも良いかもしれません、私は300W使用です。

収縮チューブ(1.5K、6.0K)

こちらの1.5Kサイズのものは、中にニクロム線を通して絶縁するように使います。

こちらは裸圧着スリーブで、銅線とニクロム線をつないだ後に使用します。

裸圧着スリーブ

裸圧着スリーブ P-1.25

ネットで買えるように紹介しましたが、これに関しては送料がかかるのでホムセンの方が良いかもしれません・・・。

圧着工具もなければ、一番安いこれで良いと思うのであると便利です。ペンチでもできなくないですが、使用するのがおすすめです!

接着剤

私はこれを使用しましたが、ゴムとプラスチックがくっつくもので自分が扱いやすいものがあればそれで良いと思います。むしろ良いのがあったら教えて下さい!

絶縁テープ

ビニールテープで良いです。

USB Type-C 延長ケーブル(見つかれば100均 seria)

これは、一番安いので良いです。昔はseria(100均)にあったのですが、今は探しても見つかりません。ダイソー、candoも同様にありません。あるとしたらseriaです。
メルカリで出品されている方もいますので、なるべく安く探してみてください。コード部分はロープっぽいものではなく、ゴムっぽいものの方が扱いやすいのでそちらを購入してください。

作成手順

①ニクロム線を伸ばして、収縮チューブに入れる

自分のゴーグルの淵の長さに合わせてニクロム線をカットします。おそらく、50-60cmほど。
抵抗値Ωも調べて行うのが確実ですが、私は200Wだと60Ωまで概ね50-60cm、300Wだと60Ωまで概ね110-120cmを基準に、自分が作成したい温度は長さを調整しながら確認しています。質問でもあったので追記ですが、私は300Wでゴーグル一周分で作成しています。

ニクロム線を収縮チューブに通す

ニクロム線はしっかりと伸ばしてから、チューブの中に入れてください。入れたらドライヤーで熱風をかけるとゴムが縮みますので、全体的に熱風を当てます。

②USB-TYPE Cのコードを切り、ニクロム線につなぐ

TYPE-Cのコードは、中に赤と黒、その他2色の4本コードが入っています。その中の、赤と黒のみ使いますので、他が接触しないように注意しましょう。
追記:赤黒ではない場合もあるとのことでご指摘いただきました。テスターで確認するようお願いします。

USB TYPE-C 4本のコード

繋げる時は、こんな感じで繋げて上から圧着工具でくっつけます。(写真はわかりやすくコードを離していますが、しっかりとくっつけます)
その後、圧着スリーブの部分は絶縁テープでしっかりと巻き付けます。

上手くいかないと質問であったのですが、ここで圧着スリーブ同士がくっついてショートしていた可能性がありそうでした。しっかりと絶縁してみてください。

裸圧着スリーブ 使い方

こんな感じになります。2つ重なる部分は収縮チューブ6.0Kを用いてしっかりとカバーします。念のため、私はさらに絶縁チューブで巻き付けています。

電熱ゴーグル 自作

③ゴーグルのレンズ内側にニクロム線をくっつける

電熱ゴーグル 自作

これは、慎重に行うだけです。レンズに接着剤がついたら厄介なので時間をかけて丁寧に行います。ニクロム線を予め曲げておくとやりやすいかもしれません。

電熱ゴーグル 自作

スポンジの間からコードが顔を出すようにしてみています。顔につけても違和感が全くありません。

④レンズをはめて動作確認

自作 電熱ゴーグル 地獄ゴーグル

基本的に持ち運びのポータブル充電器は5Vですので、5Vで計算して作成しています。動作確認は5Vのポータブルバッテリーで確認してください!
ほんのり顔が暖かく感じるので、冬山での安心感があります。

※リセッタブルヒューズを用いた方が良いのではないかとのアドバイスをいただきました。今のところトラブルはないのでつけたものは作成していないのですが、使用する方法も検討してみてください。

雪山で実際に使用

自作電熱ゴーグル 使用

ポータブルバッテリーは内ポケットに入れて、伸縮できるUSBコードを用いています。
曇っていても、徐々にコードの周囲から晴れていきその後は実際に曇りません!
ゴンドラに乗ってから曇るなどということもありますが、スイッチ入れれば曇りが取れるので煩わしくないですね。

自作のメリット

自作はメリットが多いと感じています。メーカーが作っている安心感はもちろんありますが、自作は自分で構造もわかるので、デメリットはあまりないと思います。
丈夫にしたければ、丈夫な作りにすればいいので市販に負けずとも劣りません。何よりも、安さが魅力ですね。

メリット

①費用が安い(5000-10000円)
②好きなゴーグルで作成できる(眼鏡対応可など)
③バッテリーを外付けにできる(販売されているものは内臓が多い)
④壊れても自分で修理可能

もちろん、このゴーグルを作成・使用する場合あらゆる事故に関しても自己責任でお願いします。
基本的には通常場面で使用するのは市販品をお勧めします。自己責任でお願いします。

コメント

  1. 佐藤 より:

    電熱ゴーグルの評判を探していたところ、こちらのブログに辿り着きました。
    僕もゴーグルの曇りには、かなり悩まされておりまして、このページを見た瞬間にこれだ!!と思い、早速マネさせて頂こうかと(笑)

    そこで、いくつか質問をさせて頂きたいのですが…
    一通り材料は揃えました。
    まず、ニクロム線ですが、同じオームのものが売ってなかったので、ELPAというメーカーの300Wを購入しました。
    テスターも安物なので、あまり当てにはならないと思うのですが、計測したところ70~80㎝ほどで60Ωになったのでメーカーによってそこまで誤差があるのかなと…

    それと、ブログでは300Wの場合、110~120㎝との事でしたが、ゴーグルの内側に2周ニクロム線を通すと言う事でしょうか?
    また、長さが中途半端になった場合、どういった対処をされていたのかも気になります。

    ここからは、僕が製作を始めて気付いた点です。
    まず、電源の取り出しですが、ケーブルの種類によって中に入っている本数がまちまちですので、線の色を頼りにするのは少々危険かと思います。
    実際に2種類のケーブルをカットしてみた所、5本線の物と、3本線の物がありました。
    5本線の方は、赤黒では電源の取り出しは出来ませんでした。
    3本線は、そもそも赤黒の色ではありませんでした。
    やはり、電源の取り出しは、テスターを使って確認した方が良いかと思います。
    また、安全対策の為にも、リセッタブルヒューズと言う物を入れた方が良い様です。ブレーカーみたいな物ですね。(Yahoo!知恵袋より引用)

    レンズへの貼り付けが一番大変との事でしたので、強力両面テープで試してみたいと思っています。
    また、製作が進みましたら、こちらで報告させて頂きます。
    長文、失礼致しました。

    • health.outdoor health.outdoor より:

      コメントありがとうございます!
      わかりにくくて申し訳ありません、私は温度を少し高めで良いと思ったので抵抗値低めの300Wでゴーグル1周分の長さで作成しています。
      タイプCの電源の取り出しはテスターの方が良さそうですね。アドバイスありがとうございます。
      リセッタブルヒューズについては詳しくないですが、バッテリー側ですでに出力がコントロールされているとの考えでした
      また調べてみたいと思います。