PR
健康・医療

いつ治る?転倒で多い尾てい骨骨折と治療経過【体験談】

尾骨の説明 健康・医療

意外と多い尾骨骨折

尾骨の説明

尾骨とはお尻の先端にある、動物の尻尾の名残である骨です。人によって数は違いますが3つ程度連なってあると言われています。

転んで尻もちをついたり、机の角にぶつけたりすることで比較的簡単に折れてしまう場所です。スポーツでの外傷も多く、特にお尻を良く着くスノーボードで多いです。
ちなみに、私は1回目は小学生のころ机の角にぶつけて受傷し、2回目は子供と遊んでいて転落しておしりから着地で受傷です・・・情けない。

きっとこの記事を読んでいる人は、受傷して困っていることでしょう・・・あって便利だったもの(自作含む)も紹介しますので参考にしてみてください。

尾骨骨折の治療期間

尾骨は骨盤の扱いになり、仮の骨ができるまでの期間が概ね4週間、固い骨ができるまでの期間がさらに4週間程度と言われていますが、国内の文献ではあまり多く触れられておりません

尾骨骨折の治療

治療は基本的に保存療法となります。後遺症として、痛みが残り椅子に座れないなどの生活への支障がある場合は手術で取り除いた報告もありますが、国内では多くありません。
一般的には痛みがある場合はロキソニンやボルタレンで痛みを緩和させます。今回は、初めて『治打撲一方』という漢方薬を処方してもらいました。治りが早くなったり、骨のくっつきがよくなると説明を受けています。早く治したい方は良いと思います。

骨折後の経過

レントゲンで撮った尾骨の骨折部位

これは受傷1週間後のレントゲン写真です。むかし折った場所は先端で、数日は痛かったですが円座クッションで座れる程度で大きな生活への支障はなかったと記憶してます。
今回は激しく折れているので、痛みは強いです。1回目はこんなに痛かったっけ!?と思うほどに痛いです。骨折部が先端ではなく仙骨寄り(上方)だったのが原因かもしれません。

受傷〜1週間

受傷時はショック状態で目の前が白くなり立っていられないくらいでした。椅子に掴まって何とか立って、椅子を押して何とか歩ける状態。2,3日後から少し歩きは落ち着きましたが、円座を使っても痛みがヒドく、立つか寝るかの生活。仰向け、うつ伏せは無理。食事は立って食べ、仕事は1週間ひとまずお休みをもらいました。

1週間〜2週間

ひとまず仕事は復帰。しかし、体を使うものはまだできません。膝立ちで行うデスクワーク中心です。歩きや階段はだいぶスムーズになりましたが、動かしてなくても痛みはジンジン続きます。仰向けはお尻が付かないように凹の反対の形のクッションを下に入れ、尾骨が当たらないよう気をつけて足を少し高くして寝れましたが、うつ伏せはまだ無理でした。横向きで寝ていても不快な痛みが続きます。

椅子に座るときは自家製の固めの凹クッションを作成して座っています(見た目が悪い・・・)。
ですが、車に乗る時も、歯医者に行くときも(行かなきゃいいのに)、椅子に座る時もこいつがいたから生活できました。
ちなみに、新聞紙のように周りは固くしておいた方が沈み込んで尾骨があたることなく楽でした!

尾骨骨折でも座れる椅子

作り方は・・・・特に説明しなくても大丈夫そうですね。これが相棒になりました。中途半端に尾骨部分だけが空いているクッションは、結局周囲が触れてしまい痛いことになるのでクッションは自作するか、下で紹介する後ろが開いているこちらのクッションを強くお勧めします!!

2週間〜3週間

レントゲンで撮った尾骨の骨折部位3週間後

だいぶ痛みは軽減してきました!動けば動くほど痛みが減っていく感じがあります。これくらいになれば歩くこと推奨です。
自家製クッションでだいぶ楽に座れるようになり、座っての作業も30分くらいは可に。骨折のズレはないようですが、だいぶ離れてるしくっつくのかな、、?整形外科医としては、そろそろ仮骨ができてくるだろうと。

3週間〜4週間(1ヶ月)

以前作った硬めのマットを使いながらだと、座って作業するのも困らない程度になりました。硬めの椅子であれば、姿勢を良くして坐骨(おしりの両側にあるとんがっている骨)で座れば座れます。うつ伏せも痛み無くできるようになりましたが、仰向けはまだ痛いです。前屈みの姿勢も痛いかな。立位や歩行で困ることは全くなくなりました。

4週間〜5週間

痛みの変化は特になく、良くなってるのかなぁ、、どうだろう?といった感じ。痛かった動作が楽になるわけではなく、楽だった動作が痛くなることもない。
レントゲン上も大きな変化はありません(ずれていない)ということで、ひとまず5週目で整形外科のフォロー終了になり、痛みが強くなったりした場合は再度受診してくださいということになりました。

尾骨骨折でも痛いものは痛い!

尾骨骨折は治療法が対処療法しかないので軽視されがちですが、座れない、仰向きで寝れないなど日常生活への影響が大きいなと感じました。転位すれば偽関節にもなりうる場所なので、無理しないで生活することが大事ですね!皆様も怪我にはくれぐれもご注意を!

その後・・・受傷1年後,2年後

尾骨骨折をして1年経過しました。特に安静時・労作時の痛みはありませんが、硬い地面に座る時や尾骨が当たる時は痛いです。過去に骨折した時はそのようなことがなかったのですが、今回は症状が残っています。心当たりは、受傷2カ月後くらいに1度スポーツ(スノボー)で座ったときに痛みが走ったのがきっかけでなんとなく違和感が残り続けています。
生活にさほど支障はありませんが、痛みがあるのは嫌なものですね。

2年が経過しました。1年後とあまり変わりありません。尾骨に触れても痛みはないですが、硬い地面などがずっと当たっていると痛いです。おそらく、しりもちを付けばさらに痛くなりそうな感じが常に残っています。これ以上は変わることなさそうなので、このブログはここでおしまいにしたいと思います。

使って良かったものまとめ

クッションはあれば治った後も使えるので、無理しないで購入しておくと良いと思います。

尾骨骨折で調べて出てくる商品で、MOGU尾骨を浮かせるクッションというのものがあります。こちらは経験者としてはおすすめです。

こちらも、尾骨を浮かせる形になっており長めの溝なので、横に開いて尾骨に当たらないように調整できます。基本的には円座クッションはあまり除圧されないのでおススメしません。このようにお尻側がしっかりと割れているタイプが良いです。

受傷1週間ほどした後の痛みは、筋肉の防御性収縮が痛みを増悪させているので筋肉を緩める芍薬甘草湯も有効でした。処方してもらいましたが、購入もできるようです。

コメント