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健康・医療

ラム肉は本当にダイエットに良い?勘違いされている3つのこと

ラム肉とダイエット、脂肪燃焼についてのアイキャッチ 健康・医療

今回はラム肉の少し勘違いされている情報についてまとめました。ダイエットに良いって本当なの?太らないって本当?栄養素が高いってホント?などなど。ちょっと楽しめる記事にしたいと思います。

結論

キャンプでラムチョップ
まとめ

・ヘルシーなわけではない!
・脂はきちんと吸収される!
・アツアツが旨い!冷めるとおいしさ半減!
・脂肪燃焼させやすいのは、アスリートレベルの人が食べた時だけ

あれ・・・なんだか残念な感じ?

勝手に期待値が高まっているだけで、とてもおいしいお肉なので私は大好きです。ですが、ひとつひとつ理由を解説していきましょう!

その1 ラム肉はダイエットの味方!ヘルシーってホント?

「ラム肉はヘルシーだよっ」「脂の融点が体温より高いから、身体に吸収されにくいよ」などの情報をラム肉を取り扱っているサイトなんかでよく見かけます。実際はどうなんでしょう?

脂の融点が高くても吸収率は変わらない

ラム肉は脂の融点が44度〜55度と言われていて、脂が解ける温度が高い。そのため、冷めると脂が溶けにくく美味しさが半減してしまいます。ちなみに鶏は30度、豚は背や腹で27~30度、ラードで34度〜40度、牛は40度〜50度と言われています。

その理論でいえば、牛も融点が体温以上なのでヘルシーとなりますね。

そんなうまい話はないのです・・・

脂は、リパーゼという消化酵素で分解されます

リパーゼとは、膵臓に含まれる消化酵素のひとつで、十二指腸に分泌されて食物中の脂肪を分解する働きをする。

そのため、温度によって吸収されやすい、されにくいというのは独り歩きした誤った情報です。皆さん、太らないという情報に踊らされて食べ過ぎないように注意をしてください。

うん、考えてみたらそりゃそうだ。食べれば太るよね・・・でも、カロリー的には期待できるのでは・・・!

実際にヘルシーなの?

カロリーを比べてみましょう(100gあたりで計算)

牛肉

牛肩ロース・・・240cal 牛バラ・・・360cal 牛もも・・・181cal 牛ヒレ・・・132cal

羊肉

ラムロース・・・227cal ラム肩・・・233cal ラムもも・・・213cal

豚肉

豚肩ロース・・・253cal 豚バラ・・・386cal 豚もも・・・224cal 豚ヒレ・・・112cal

鶏肉

鶏ささみ・・・105cal 鶏もも・・・116cal 鶏むね・・・108cal

参考:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

あれ、、、ヘルシーじゃなくて・・・むしろ・・・

様々な情報サイトでまとめられているラム肉はヘルシーという情報は、あまりあてにならないですね。結果からは、ラム肉はヘルシーではないことがわかってしまいました。

その2 飽和脂肪酸が豊富だからコレステロールを気にしなくて良いはホント?

こちらも比較してみましょう

牛肩ロース

飽和脂肪酸:7.54g 一価不飽和脂肪酸:7.1g 多価不飽和脂肪酸:0.48g

ラムロース

飽和脂肪酸:11.7g 一価不飽和脂肪酸:9.5g 多価不飽和脂肪酸:0.87g

豚肩ロース

飽和脂肪酸:7.26g 一価不飽和脂肪酸:8.17g 多価不飽和脂肪酸:2.1g

鶏むね肉

飽和脂肪酸:0.17g 一価不飽和脂肪酸:0.22g 多価不飽和脂肪酸:0.13g

参考:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

んー・・・やっぱり、他の代表的な肉と比べるとずば抜けて高いわけではなさそう

ちなみに、脂肪酸の種類や解説は下記の説明がわかりやすそうです。

脂肪酸のうちエネルギー源になるのは、第一に飽和脂肪酸、次に一価不飽和脂肪酸です。
誤解されているのが「飽和脂肪酸はコレステロールを増やし、不飽和脂肪酸はコレステロールを減らす」ということ。脂肪酸の研究が進むにつれ、飽和脂肪酸にもHDLの働きを促し、LDLを減らすものが見つかっています。また牛肉や豚肉などに多い一価不飽和脂肪酸のオレイン酸には、多価不飽和脂肪酸のリノール酸と同じようにコレステロール降下作用があることが判明。オレイン酸は飽和脂肪酸のステアリン酸からも体内合成できます。
不飽和脂肪酸のリノール酸やα-リノレン酸は体内合成できず、食事から摂取する必要があるため、必須脂肪酸と呼ばれます。くにリノール酸はLDLを減らし、心臓病を予防するといわれていましたが、リノール酸は普通に食事を摂っていれば必要量は簡単に摂取できます。

http://www.jmi.or.jp/qanda/bunrui3/q_055.html 公益財団法人 日本食肉消費総合センターより一部抜粋

ラム肉がコレステロールを下げやすいわけではなさそう・・・
脂肪燃焼しやすいとか言われているけど、どうなんだろう?

その3 L-カルニチンが豊富だから、脂肪燃焼しやすいはホント?

カルニチンはエネルギー産生において重要な役割を果たしている。カルニチンは長鎖脂肪酸をミトコンドリア内に運搬し、酸化(燃焼)することでエネルギーを産生している。さらにカルニチンは、生成された有毒な物質をミトコンドリアの外に運びだし、蓄積するのを防いでいる。こういった重要な役割を担っていることから、カルニチンは骨格筋や心筋に多く存在し、脂肪酸を燃料として利用している。通常、カルニチンは身体に必要とされる十分な量が体内で産生されるが、遺伝的理由や医学的理由により、十分な量を産生できない一部の個人(未熟児など)にとっては、カルニチンは条件付きの必須栄養素といえる。

厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』eJIM https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/02.html

L-カルニチンは脂肪燃焼を高めるといわれていますが、上記のように一般的には足りており、ものすごく運動をするアスリートや出産直後の低栄養の人など以外はそこまで必要のない栄養素になります。ですので、効果としてはあまり特記できるものではないでしょう。

やっぱり過大評価だった・・・

でも、やっぱりラムっておいしいよね

ダイエットしているけど、ラム肉なら・・・と思っている人が勘違いしないように記事にしてまとめました。情報が独り歩きしてしまっているだけで、実際はとても美味しくてオススメなラム肉。私はラムが大好きですよ。

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