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バックカントリー

バックカントリー入門②小物編

バックカントリー

第1回ではレイヤリングを中心に紹介しました。次は、小物編です。小物と言っても必需品であるグローブやゴーグルを解説していきます。

大事なポイントまとめ

POINT

・グローブ、ゴーグルは予備も用意しよう
・ゴーグルは暗めと明るめを用意しよう
・グローブはハイクアップ用、滑走用で準備しよう
・ハイクアップではなるべくサングラスを使用
・ヘルメットは必ず着用しよう

バックカントリーに必要な小物とは

レイヤリングがわかれば、その次に身に着ける小物も大事です。レイヤリングと同じで、グローブや靴下などは肌に直接触れるものもありますのでベースレイヤーと思ってしっかりと選びましょう。グローブやゴーグルは遭難時に命に関わる道具になりますので、予備が必要なくらい重要です。

BC始めたころは、あまり重要視していなかったけど遭難事故など調べるとこの辺りが生死の分け目だなって感じます。

ゴーグル

POINT

・必ず予備も用意しよう
・レンズは暗め>明るめの優先順位
・ハイクアップではなるべくサングラスを使用

・電熱ゴーグルは最強ゴーグル

ゴーグルは普通のゲレンデでも使用するので、持っていない人はいないと思います。ただ、BCでは転べば吹き飛んでなくなってしまい、見つけても水分が凍って使えなくなってしまいます。紛失した際も、凍った際も遭難と命に直結しますので、必ず予備も持っていきます
もし、吹き飛んで凍ってしまいそうなときは『シェルの中の体温で温めて雪を一度溶かして拭く』これをしてください。
また、レンズの優先度は 明るめ>暗め です。暗いときに暗くて見えないよりは、明るいときに明るいレンズの方がリスクが少ないです。予備と使い分けを考えておきましょう。偏光レンズは心強いですね。

電熱ゴーグルは曇り知らずでよいですが、高価すぎて困ります。自作したゴーグルもありますのでこちらの記事も見てみてください。市販品とは性能が違いますが、作ってみる価値はあります。

サングラス

ハイクアップ時はなるべくサングラスを使用します。登りは運動量が多く、汗をかくのでゴーグルが曇ってしまいます。曇りが凍結するとゴーグルは使えなくなってしまいます。
雪上は紫外線の反射が強いので、目の保護のためにも偏光レンズかつ暗めの調光レンズをお勧めします。私が使用しているのは、安いamazonのスポーツサングラスです。ミラー、変更、明るめレンズなど替えのレンズまでついていて格安。必要十分です。

グローブ

POINT

・グローブはハイクアップ用と滑走用を準備しよう
・ハイクアップ用はウールやフリース
・滑走用はアウターシェルと同じような素材が良い
・ミトンは指同士が近いので暖かい、予備にもおすすめ

グローブはハイクアップ用と、滑走用と2つ用意します。濡らしてしまった場合の予備にも使えます。常に手袋をして作業をすることになるので、手袋したまま各動作ができるものかチェックして購入すると良いです。

ハイクアップはウールがおすすめ。『ウール 手袋』で出てくる中で気にいったもので良いでしょう。スマホ使用できる方が便利ですが、タッチペンを使えば問題ありません。

滑走用は、やはりゴアテックスがおすすめです。人気のテムレスも良いですね。私は愛用していますが-15~-20℃になるとやはり寒いです。

テムレスだけで寒いので、防風性をアップさせるためにオーバーミトンの使用をお勧めします。

ソックス

POINT

・コットン素材は× ウールや混合のものを選ぶ
・ベースレイヤーとしてしっかりしたものを選ぶ

ソックスも非常に重要です。特に、足先は身体の中心から遠く冷えたらなかなか温まりません。汗もかきやすいので注意しなければいけない場所になります。

最近は電熱ソックスも見かけますが、ほとんどがコットン素材なので注意してください。

ソックスを選ぶときに2枚履きのインナーとして絶対的なおすすめが、ファイントラックのスキンメッシュソックス。これ最高におすすめです!! これ単品ではダメなので注意してくださいね。

これだけの紹介ページを作りたいくらいです。生地の様子と、撥水の様子だけ写真で載せておきます。

ファイントラックメッシュソックス1
ファイントラックメッシュソックスの撥水
ファイントラックメッシュソックスの撥水2

足汗は外に逃がしてくれて足はさらさら、帰ってきた後の臭いもまったく違うのでブーツの臭いが気になることも激減します!!

本当の本当におすすめ。違いは1回でわかります、だまされたと思って使ってみてください!

ヘルメット

POINT

・滑走時は必ず着用
・イヤーパッドは取り外せるものを選ぶ

バックカントリーのイメージが始めたときは付きにくいのですが、想像以上にツリーランが多く、木に衝突するリスクは少なくありません。頭部強打での硬膜下血腫もヘルメット着用下では激減します。
おすすめは特にありませんが、イヤーパッドは外れた方が良いです。耳の寒さは、バラクラバかビーニーで防げます。自分のサイズに合ったものを選びましょう。

GIROのアジアンフィットは推しです。できれば直売店でかぶってみてからネットで買うことをおすすめします。

GIRO ジロ スキーヘルメット 旧モデル 2021 NEO ネオ ASIAN FIT
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帽子(バラクラバ、ビーニー)

POINT

・キャップは風で飛ばされることがある
・バラクラバかビーニーが良い

キャップは日差しを避けてくれるので良いのですが、稜線にでた強風で飛ばされることもあります。ヘルメットの内側にビーニーやバラクラバがあったほうが暖かいですしクッション性も向上するためおすすめです。素材はもちろんコットンはだめです、他と同じように選びましょう。

素材がしっかりしていれば、安いものでも大丈夫!私はワークマンの1500円くらいの使用中

最後:素材について

様々な化学繊維がでています。サーマスタット、ポリプロピレン、ジオライン、プレスサーモなどなど・・・ですが、メリノウールなどちくちくした感覚が少ないウールが出回り始めてから、ウールに再度脚光を浴びるようになっています。

①クリンプ(ちぢれ)に空気を含み暖かい
②多数の気孔が湿度を吸収・発散、撥水性も兼ねる
③吸着熱で水分を含むと温まる
④抗菌性がある

これらの特徴は、化学繊維が求めている機能そのものです。ですので、ウールを使用しておけば間違いないでしょう。値は張りますが、やはり昔から使われる良いものは良いのです。羊の場合は羊としても毛を刈ってくれた方がありがたく、人間と上手く共存できているのでとてもエコな素材でもありますね。

次回は3種の神器といわれる、ビーコン・ショベル・プローブのおすすめについて触れていきたいと思います。

今回紹介した商品はこちら

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